冬の巨人

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)

ミール(世界)と呼ばれる巨人が終わりのない雪と凍土の世界を歩いていく。人々はその身体の上に造られた都市に暮らし、時は巨人の歩数で測られる。ロシア語で統一された人々の名や用語が呼び起こすイメージは冬と親和性が高い。懐かしい寓話のようなテイストだった。