つぶやきではじまる恋(笑

昨夜から、twitterで出会った若い男女を主役に据えた民放ドラマが始まった。実際のつぶやきスペースでも一種の視聴実況祭になると予想されたので、仕事をしながら別タブに開いたTLを眺めていた。

観ているひとたちのつぶやきを追っているだけで笑えて楽しかったのだが、途中から勉強を終えた息子が「どれどれ、面白いのかね」と云いながらTVをつけたため、すっかり仕事が進まなくなってしまった。

導入なので何とも云えないが、つぶやいてリア充*1になるんではなくリア充がつぶやいてるだけというか、今風の恋愛の手軽なきっかけという使われかたでしかなかったように思えた。むろん物語の主眼は「鬼キャッチー」(c)ヤスタカ・ナカダな王道恋愛なのだろうから新規性が認められなくて当然だし、出願人の旧作(ロンバケやら)により公知なんだから「またかよ」テイストもしかたないかとか、仕事用語変換されたもやもやが渦巻いたが、TVを見ない層まで巻き込む釣りネタだったのだとしたら成功の部類。取り上げるTV番組のカテゴリによって「孤独死予備軍の寂しい一人あそび」(某国営放送)だったり、「新手の出会い系で異性をゲットする場所」(お台場UFO基地)だったり、実際に日々使っている側が感心するような、つぶやき場のアレな定義付けをかましてくれるのが面白い。

俳優陣の一挙一投足ごとに(笑)まじりに沸き返る文字の海の彼方から流れてきたRTに「押井守版ドラマなら:最終回で主人公以外全員botだったことが判明する」というのがあった。そういうんなら観てみたいですな。

*1:息子に意味を訊かれて「現実の生活が忙しかったりデートやバイトや仕事で精神的に満たされてたりするんでネットに用がない、あるいは出没してる時間や余裕がないタイプをやっかみ半分にそう呼ぶんだよ」と教えたら「それって君じゃん」と返された。いやいやいや、今の状態はリアル絨毯爆撃でぺったんこの焼け野原になってるリア絨ですから。かんべんしてください。