ダブル・ジョーカー、ホワイトクロウ、そのほか

ダブル・ジョーカー

こういうのを読んでキャーとか云ってるから『外事警察』がお好みでしょうとか看破されるんだと思う。そういえば『外事…』原案小説も積読になっているんだった。現実のインテリジェンスは、世界中で今この瞬間も活動している。しかし本邦のそれが機能しているかは謎。ほら、現外交音痴政権は政治主導だそうだから、音痴の指示であっても、それがなければ下は何も動けないし(笑)

ホワイトクロウ (インディゴの夜) (創元推理文庫)

ホストクラブ「indigo blue」三部作の最後の本、かと思ったらまだ先があるらしい。ほっとした。一冊目を読んでドラマ向きだなと思っていたら、ちょうどその頃に昼ドラ化されて人気になった模様。なぎさママ役が、わりとがっちりの升毅氏と聞いて吹いた。

このシリーズ、ライトに読めるミステリであると同時に、ゼロ年代の渋谷の街風俗を描いた考現学小説としての価値もあるのではなかろうか。花袋が『東京の三十年』に書きのこした明治の武蔵野の自然、青年時代の文豪たちが愛した風景があとかたもなく消えてしまったように、猥雑にざわめく今の街のかたちも有限なのだと思うと不思議だ。

怪の壺

フラッシュフォワード (ハヤカワ文庫 SF ソ 1-12) (ハヤカワ文庫SF)

以上、時間があるときにたてつづけに読んだ。

明日からは俳句のつくりかた入門。いや、つくってみたいわけではないのだが、つくりかたを理解してみたいとずっと思っていたので。あと、酒場薀蓄漫画の草分け『レモンハート』のマスターと常連さんたちが案内役の本をたまたま見つけたから。

知識ゼロからの俳句入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ)