ベントラーベントラー3 フォークの先、希望の後

ベントラーベントラー(3) (アフタヌーンKC)

ベントラーベントラー(3) (アフタヌーンKC)

やっと最終巻を入手。これは善いSF。

フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)

フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)

むかし息子が小さい頃に遊んでいたかわいいエイのぬいぐるみたちには、それぞれポタモとモトロという名前がついていた。尻尾がほつれて中身のわたが出ると手術と称して手荒く縫い合わせていたが、かれらの名前のもとになったアマゾン原産の淡水エイはとても繊細で、初心者には飼うのが難しい。猫ならどんなに性悪でも空気を吸うからなんとかなるが、水の中でしか暮らせない魚は無理。小学生のときにサーモの不調でグッピーを煮殺して以来、今もその思いは変わらない。しかし見るのは大好きだ。『アクアライフ』もずっと読んでいたし、古代魚の飼い方の本も持っていた*1。根っこがそういう人間なので、熱帯魚マニア御用達のミステリシリーズ三作目、とても楽しく読了した。白いアロワナに笑ったような顔のアフリカ肺魚、緑の竜ビキール…怪魚の乱舞を想像するだけで脳内麻薬駄々漏れで、良いストレス発散になった。

*1:これが当時の息子の愛読書になったため、ぬいぐるみにまでアレな名前がつき、深海魚マニアへと至る礎をつくってしまった。子供に与える本はよく考えたほうがよさそうだ