祭が呼ぶ大嵐。

いまの仕事は、貯水池の水を手にした杓子でかき出す作業と似ている。連休のあいだこちらが杓子を置いて休んでいると水はあふれそうに増えているし、水を流し込んでくる海外オフィスが休みだったり、サーバトラブルに見舞われて開店休業だったりすると、こちらの水も干上がりかける。そういうときはさっさと帰ってしまうのだが、次の日は塞き止められていた分だけかさが増えた濁流が押し寄せてくるだろうと、経験からわかっているのであまり嬉しくない。


水門たるオフィスは世界のあちこちにあるので、いろいろな国や宗教の祝祭日の波をかぶることになる。

今週末はインドの事務所が「Dussehra(ネットではダセラともダシェラとも表記されている)」のお祭りでクローズする。これはヒンドゥー教の祭で、叙事詩の英雄ラーマが悪魔王ラーヴァナと闘って勝利したことを記念するもので、魔王とその兄弟の巨大人形を燃やしたり花火を打ち上げたり、かなり派手にやるようだ。

その休みの前倒しで、今日は案件の量がものすごいことになっていて、まあ、こちらも派手にバクハツした。ちなみにダシェラは前正月的な位置付けだそうで、二十日後には新年のお祭り、「ディワリ」が控えている。今年は11月5日がその日にあたるようだ。横浜では今週末に、あちら系の住民が増えてリトルインディア化している西葛西でも今月末に、そのお祭りをするらしい。にぎやかなんだろうな。

次はアメリカのThanks giving day関連でごたごたして、ヨーロッパのクリスマス、我が国の年末年始進行…と世界の旗日がもたらす大波をオフィスにいながらにして味わうことになるだろう。いやはや。