役に立っていたら嬉しい。

かぶりもの医療系レビューで一日終了。客先からのフィードバックで、ある言葉の訳語を統一したら、他の言葉の訳語ともろにかぶった。どーすんだろ。

訳は、いつもお願いしているひとに頼んだのだが、最近になって正式な訳語が決まったものについては相当の手直しが要る。ファイルによって同じ単語の訳語が統一されてなかったり。大きなネタだから作業した日が違って、つい、ということだろうか。

翻訳者の成長には、こちらからの訳文修正結果のフィードバックが欠かせない。だが現実には忙しすぎて難しい。専任を決めて、ゆっくりと育ててみたいものだが…。*1せめて用語集最新版をつくって渡す予定。客先の慣習または好みのために、思いもよらない訳語になる単語も多いし。

そういう意味では、職場で机を並べて翻訳し、同じ部署内にいた独逸人ドクターに目の前で添削してもらえた我々は幸運だった。

当時の仕事は抗がん剤と副作用がメインだった。ほとんどの場合、転帰はdeathと決まっているすさまじいネタを毎日訳して異国に報告していた。あれも、薬品の不適切な使用から患者を守るための大切な仕事だったんだろうが、今扱っているネタはもっとストレートな形で、生きている患者さんと医療従事ピープルの役に立っているはずだ。上手に使ってほしいな、あのかぶりものを。

*1:ちょっと育成ゲームっぽい発想。ツンデレ翻訳者。ってなんだ。眼鏡っ子ならいっぱいいるけどな。このまえ若い同僚が某ゲームをやったら会社のひとの名前が出てきました! と興奮していた。手広くいろいろやっているらしい。