密林とか蝶とか。

ドラマで熱演していた俳優さんたちを思い出しつつ、『のだめ』最新刊読了。千秋の世話焼きっぷりが全開。

のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)

のだめカンタービレ 17 (講談社コミックスキス)

ベッドに入ってから弐号機でここを更新しようとしたが、接続が遅くて諦めた。常時接続のスピードに慣れてしまうと気が短くなる。

かたわらに積んであった未読本の山脈から、古野まほろ『天帝のはしたなき果実』(講談社ノベルス)を選んだ。

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

厚いから持ち歩きたくなくて、ずっと放置プレイになっていた第35回メフィスト賞受賞作。ミステリ…なんだろうか。ミステリなんだろうな。うむ。噂には聞いていたが、文面はどう見ても古式ゆかしい衒学系ラノベですありが(略)。難訓漢字に振られたルビが多言語にわたるところは新城カズマ氏ともかぶるw しかも主人公たちは吹奏楽部所属の金管吹き。この作品もクラシックネタか。顧問の先生のビジュアルが、何故か某伝奇ゲームの犬神先生に落ち着いてしまいそう。

ロシア・ソビエトSF傑作集 (下) (創元SF文庫)

ロシア・ソビエトSF傑作集 (下) (創元SF文庫)

COCOさんのところで書評を見て、ついワンクリック。『髑髏蛾』という短編があるそうな。髑髏+蛾で思い浮かべる例のアレの話ではないとのことだが、密林で蝶、とくればやはりむらむらと読みたくなる。ふだんいろいろ我慢しているので、せめて本ぐらい…(誰にいいわけしている)

密林+蝶という組み合わせとして好きなのはこちらの短編集。

蝶が出てくるのはタイトルになっている表題作。作者は医師。新人らしい真面目な筆致で読ませる。今度再読しよう。

密林で蝶を追いかけて暮らしていると、シャガス病になる危険性がある。これはカメムシの一種サシガメが媒介する伝染病で、予防接種のたぐいも効かないし、心筋炎になるので厄介。National Geographic誌で、南米の熱帯雨林の取材についていったカメラマンがこれに罹ったという記事があったようななかったような。大昔のドラマ『ラビリンス』でもネタになっていた。(蝶のさなぎを取り寄せて羽化を楽しむ登場人物が出てきた)

ああ、蝶がすこしでも出てくると追っかけずにはいられない虫オタク…。