これだから酔っぱらいは。

週明けでさっそく残業。電車の中でロシア語のテキストをひろげてうつらうつら。帰り着いた家では、酒宴がはじまっていた。すわるなり「八海山」をふるまわれて苦笑い。月曜からこれはちょっと。美味しかったけれど。

最近エントリが途切れない。思いついたらすぐ書くようにしているからか。しかしはっきりと分類できないものをなんでも雑記カテゴリに放り込んでいるので、混沌としてきた。きちんとしたカテゴリ分けが必要かもしれない。あとで参照したくなったときのために。

遠く北の地でささやき交わされる澄んだ言葉のこだまを聞く。何か発言できるほどの知識や蓄積はないが、まさに今の仕事にかかわってくる話なので興味津々で耳を立てている。あまりに瑣末な修整と調整に終始しているうちに、自分の仕事の根源的な意味合いを忘れていた気がする。数多の言葉と日本語の間にきざはしを渡すための確固たる理論は、はたして存在するのだろうか。類書はピンカーの『言語を生み出す本能』以来読んでいない。

いまの職場に入ってちょうど半年だ。故米原女史の『不実な美女か貞淑な醜女か』を地で行く毎日に、最近馴れすぎてしまっていたかもしれない。針の筵で座禅を組むがごとき同時通訳にくらべれば(現場を考えると恐ろしくて冷汗が出る)機械のメモリに頼る翻訳などぬるい温泉につかっているようなものなのだが。ちなみにIT系の実務翻訳は「不実なロボット美女」にかぎりなく近い。誠実な美文が好きなひとには耐えられない世界とは聞いていたが、いやいやw でもどっぷりはまるともうめんどくさくてどうでもよくなってくるので危険。そうだな、あの逸話のような感じだ、ええと、たわむれにその冷たい指にリングをはめて愛を誓ってみせた男を追いかけ、抱き絞め殺した大理石のヴィーナスの話。って関係ないか。飲むと脈絡なく連想ばかりが走って困る。誰が書いた話だったかな。おそらく同系列のネタからきているのがティム・バートンの『Corpse Bride』。

そういえば、また新しい医療系クライアントを担当することになるらしい。一ヶ月で一万ワードなら…うーん、まあ、どうなんだろう。他の仕事とのタイミングによるな。医療系とIT系、ふたつともってのはそんなに珍しいんだろうか。同志求む。身体はひとつしかないので、そんなにたくさん振られても、ありがたいけれど困ってしまう。