アフリカから来た巨人。

最近、仕事は規定枠内におさまっている。したがって残業などはしていないのだが、すごく眠い…。

先月から息子といっしょに公民の勉強をしているおかげで、憲法改正や法案関連ニュースの理解度がすこし向上した気がする。白状すると、通常国会の日数も覚えてませんでした…。

衣替えのころになると防虫剤のコマーシャルが頻繁に流れるようになる。「ああっ! そんな季節か!」と、いささかの狼狽とともに思い出すのはこれだ。

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サザナミゴライアス Goliathus albosignatus kirkianusというアフリカ産ハナムグリの一種。タンザニアのMount Nguu で採られた56mmのオス。数年前、大きな虫の標本市に出かけたときに、息子の土産として買ってきたものだ。このハナムグリの仲間は世界最大というくらい大きくなるのだが、この種はその中では最小。身体は日本のカブトムシくらいのサイズでも、肢が長いのでもっと大きく見える。

標本を買うことはほとんどないので*1、市で採集者から買ったときのパック状態からどうしたものかよくわからなくて、そのままになっている。乾燥と展足もとっくに終わっているのだから、パックから出して箱に並べてもいいのだろうが、テクニックがないので無理。虫捕りはキャッチ&リリースが基本だったので、標本についてはシロート同然なのだ。

さて、なぜ防虫剤か。世の中にはこういう標本を食べる虫がいるため、保管箱にはあれが欠かせないのだ。年に二回、防虫剤の袋の中身が蒸散して消える頃に必ず入れ替えるようにしているのだが、それでもやられることがある…。

カツオブシムシめ。呪われろ。

*1:本と同じで標本箱地獄にはまるのが目にみえているから避けているのだが、将来的にはわからない。世界各地の美麗蝶の標本を見るたびに狂いそうに心が揺れる。