アイスバインと中学受験。

皮付きアイスバインを賞味した。煮込まれてゼラチン状になった皮とピンク色のしっとりした肉にマスタードをつけて、ハーフ&ハーフのビールを飲みながら食べると、思いのほか美味しかった。『皇国の守護者』ノベルス4冊を受け取って、タクシーに乗った。深夜の雨は激しさを増して、ヘッドライトを浴びると銀色の帳となってまぶしく光った。

帰宅して、まだ起きていた息子からテストの結果を聞いた。

当該テストを受けて帰ってきた当日、こちらには何も云わないが、猫に「今日はわりとよくできたんだよ」とささやいていたのを漏れ聞いたので、なんとなくわかってはいたのだが、本当に悪くなくてほっとした。ともかく、本人の表情が明るくなったのが嬉しい。いくら勉強してもそれが反映されないと子供はモチベーションを失ってしまう。いくらナマイキなことを云っていても、まだ12歳なのだから。

ついでに今夜から始まった中学受験をネタにしたドラマも観たというので、内容を説明してもらった。野球がやりたい小学校六年生の少年が、一念発起して野球の名門中学を目指すという話、らしい。

早田中学校というのがその架空の私立中学の名前だが、まあ、明らかに早■田大学系属の某中学である。いくつかあるが、どこも偏差値60越えなので(これは四谷の数字。首都圏模試センターの偏差値では70近い)、難関校の部類だ。「小6から塾に通ってあそこに入れたら苦労しないよね」と息子は笑いながらもフクザツな模様。家庭教師が中学生だとか、難関中学17校に全てトップで合格とか、見るからにありえない設定で面白おかしく描いたドラマだから気にしないように。来週からはそんなものをゆっくり観てるひまもなくなるわけだが。