願書提出。

学校に赴いて願書を出した。校門から入り、志願書受付会場と書かれた貼り紙を見ながら歩いた。整理番号を渡されて待つあいだの雰囲気が、毎夏区役所から召集令状が送られてくる児童扶養手当現況確認の会場によく似ていて、でもそんなところに行った経験があるのは、この毛並の良さそうな人々のなかで自分ひとりじゃなかろうかと思ってみたり。

いや、すねているわけではないのだ。夫婦そろって暮らしていたら想像もしないような場面をいろいろくぐり抜けてきたのは良い経験になっている。修羅場を踏むそのときは大変でも、後からそれを振り返るのは愉しいものだ。

受験票を受けとり、駅に戻ってから腹ごしらえをして、ストレス解消にはいちばん良い場所、つまり本屋へ。特にこの本屋は売場面積が広くて深呼吸したくなる。本棚に囲まれるとどうしてこんなに幸せな気分になるのかわからない。前世はアレクサンドリア図書館勤務だったのかも(笑)

錬金術師フラメルの本を楽しく読了した息子に今をときめく万城目氏の『鴨川ホルモー』(友達が読んでいたと云って、彼も読みたがっていたので)、自分用に英語発音学習本『英語徹底口練』を買った。ストロスの『残虐行為記録保管所』の邦訳版もぱらぱらしてみたが、バッグのなかの原書で読んだ分より先は見ないようにした。同時収録の短編でヒューゴー賞をとっているのは知らなかった。

さて、帰るか。まだ観ていないCSIのDVDが残っている。