ル・ベスベ 花物語

ル・ベスベ花物語

お店のそばを通ることがあって、都会の真ん中とも思えない濃淡の緑に包まれた外観はよく見知っていたのだが、完全にフレンチレストランだと思っていた。いつか食べに行きたいなと思っていて同僚に話したら「や、あれは有名な花屋さんですよ」と、もの知らずですみません。

植物と色への愛を豊かな土壌にして幼少時から育てたものが有機的につながって、フラワーアーティストとして花開いていく。おとぎ話のお姫様が唇を開くと宝石や花がこぼれる。アイデアの湧き出し方が、そんな感じ。

誰もがこころ惹かれるものを生み出すひとにはあこがれる。自分の手が生むものは、美しいとはお世辞にもいえないものばかりだから。