読了2010

オッド・トーマスの受難

墓参で遠出したので行き帰りで読了。積読崩さないと…。

乙嫁語り、狼の口

仕事疲れした頭休めに、遠い国の歴史や暮らしを主題にした漫画をたてつづけに読んだ。かたや19世紀の中央アジア・カスピ海近くに住む牧歌的な大家族を、かたや14世紀のアルプス地方の血と闇に彩られた中世政治を描いている。前者は癒し系のヒロインのおかげ…

テルマエ・ロマエ

ほうぼうで話題の風呂浪漫漫画。ハドリアヌス帝というとユルスナールの作品のおかげで憂愁漂うロマンスグレー美形ヲヤヂ的イメージがあるのだが、こちらの漫画の風呂好きの帝もなかなか。

虫と歌

淡色の世界と、つかのまの出会いと永遠の別れ。それぞれの話は短いが稲妻のように心を引き裂く。

SARU 上

伊坂幸太郎氏の小説『SOSの猿』との競作なんだとか。あちらはエクソシストを頼まれる導入しか知らない(連載が始まった直後に購読新聞が替わったので)ので比べようがない。下巻が六月に出るそうなので、読んでみようか。ああ、日本の小説も読まないと。

The Demigod Files

掌編三作を含んだファンブック。ふだんはこういう本は買わないのだが、全巻読み終えたあとの余韻を楽しみたい気分だったので、つい。翻訳版は出るのだろうか。時系列的には四巻と五巻のあいだに位置している。

The Last Olympian

あっというまに全五巻読了。この巻では、あと100ページというところで昼休みが終わってしまって、先が読みたくて午後いっぱいイライラしながら働いた。そういう本はひさしぶりだ。 ギリシャ神話における人間、いや、神様とその親類関係はもともと「渡る世間…

Nightmares & Fairy Tales

頂き物の洋物漫画。御茶漬海苔氏のノリに似た流血メルヘンだが、絵がもっとかわいらしいのでするすると読んでしまった。普通の顔をして娘にものすごい虐待をかます両親の話がいちばんイヤンな感じ。 ありがとうございましたw 絵を担当しているFScことFoo Swee…

The Battle of the Labyrinth

一冊完結ではないので続きが気になって、読み始めるととまらない。 ストーリーとは関係ないが、作中で名が出てくる車はTOYOTAばかり。主人公の家族はプリウスに乗っている(笑)あのメーカーの車があちらの国でいかに受け入れられていたかという証拠なのだろう…

The Percy Jackson and the Olympians, Book Three: Titan’s Curse

The Percy Jackson and the Olympians, Book Two: Sea of Monsters

百姓貴族1

牛の自画像は伊達ではない。荒川氏の実家は北海道の農家である。というわけで、かの有名な『鋼の錬金術師』作者による農家の実態エッセイ漫画。全編を通してものすごくハイテンション(ハガレン巻末のおまけ四コマのノリを思い出してほしい)なのは、彼女の表…

Percy Jackson #1 The Lightning Thief

主人公はNY生まれ、ADHDの診断を受けて六年間で六回学校を転校した「問題児」のPercy、12歳。しかし彼は、実はギリシャの神と人間の間に生まれた半神半人 Demigod だった。 気まぐれだったり、自分がしろしめす領域以外には足を踏み入れることを嫌ったり、直…

ベガーズ・イン・スペイン

土俵はSFだが、年経た女性作家ならではというか、親子関係/母娘関係を描くのがうまい。読んでいて痛いところがたくさん。「プロバビリティ」三部作にもトライしてみよう。

チョコレートビースト

インディゴの夜

渋谷を舞台に、一風変わったホストクラブのオーナーと個性的なホストたちが夜を駆ける。金とセックスと計算、男と女。都会の闇が生み出すいかがわしさ満点のミステリ連作集。気に入ったので続巻『チョコレートビースト』も入手した。 タイトルと設定を読んだ…

冬の巨人

ミール(世界)と呼ばれる巨人が終わりのない雪と凍土の世界を歩いていく。人々はその身体の上に造られた都市に暮らし、時は巨人の歩数で測られる。ロシア語で統一された人々の名や用語が呼び起こすイメージは冬と親和性が高い。懐かしい寓話のようなテイス…