メダカの卵探し。

日がよく当たるところに置いた鉢の浮き草は、どんな種類であっても増えるスピードが速い。ときどき掃除をしないとあっというまに水面を埋め尽くして暑苦しく、見目もよくなくなってしまう。

しかし、数分でぱっぱと適当に草をすくって捨てておしまいにすることはできない。水中の根の部分にメダカが卵を産みつけているかもしれないからだ。ひとつひとつすくった草の根をチェックするのは時間がかかるので、今日のようにすこし余裕がないとむずかしい。

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増えすぎた草を取った。サンショウモだろうか。こんもりと山のよう。これがぜんぶチェック対象。

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うーん。もう孵化しそう。やっぱり丹念に見てよかった。

コップにほかの睡蓮鉢から水をすくって、卵のついた草を浮かべて、作業を済ませてから様子を見ると。あれ、おかしいな…ぴよぴよ泳いでるのがいるorz

水を替えるとそれが刺激になって孵化することがあるとネットのどこかで読んだが、本当らしい。

自室の幼稚園の稚魚たちもそろそろ、大きくなってきたものから順に、庭のもうひとつの鉢に放したほうがいいかも。園児の身体のサイズの違いから共食いが始まるとまずい。

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友人のところから来た浮き草(たぶんアマゾンフロッグピット)を裏返したところ。ここに空気をためて水面に浮かんでいる。模様がきれいだ。

洗面器に浮かべたホテイアオイプラナリアたちも元気がいい。器用に水面を這っていることがあって、細長い系のキライなひとが見たら飛び上がりそうだ。実はこっそり切断実験もしたのだが、その過程は思っていたよりずっと不気味で、画像を残すのは諦めた。原形をとどめない肉片がふよふよ動き出すのはかなりインパクトがある(汗

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睡蓮が咲く鉢。前に、ここからすくってきた水に微細な水生昆虫の幼生が浮いていたことがあった。ほかにもいるんだろうかと思って睡蓮の葉をめくり返していたら、暗い水の中をメダカサイズの白い何かがふわりと泳ぎ過ぎて、ぎょっとした。この鉢には魚をはじめイキモノを入れていない(睡蓮についてきたミジンコと巻貝をのぞく)ので、そんなに大きいイキモノがいるわけはないのだ。そうっと近くの葉を持ち上げてみると、あのとき見た三本尻尾の幼体が大きくなったらしいシルエットがちらりと見えた。羽化したらカゲロウになるんだろうか。

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睡蓮に来たお客。花を食べ始めたので丁重にお帰りいただいた。

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家に入ってから服の袖を見ると、百合の花の銅色の花粉とクサギカメムシの幼体がついていた。

カメムシは外に連れていってカメラを向けたが、歩くのがとても速くてまともに写真が撮れなかった。このまえ、二齢のときに会ったちびが大きくなったものらしい。1センチまで大きくなって、けれど黒白まだらの触角のリズミカルな振り方はぜんぜん変わっていなかった。葉の上で腹踊りをしていた子はどうなったろう。昆虫はたくさん卵を産むけれど、生き残る個体はほんのすこしだ。

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ブットレアが咲き始めた。

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小さな花の集まりだ。ブルーサルビアやヤブカラシの人気ぶりを見ていると、こういうタイプがいちばん蜜を好む虫にはウケがいいらしい。