2011-01-01から1年間の記事一覧

遠征日和。

よく晴れた昼間、図書館に本を返しに出かけた。ふだん行き来に使う車は、ガソリンを温存しなければならないので封印中。すべて歩き通したときの時間を計っておこうと思ったのだった。 駅やショッピングセンターにはたくさんひとがいた。 スーパーの生鮮食品…

No man is an island.

No man is an island. entire of itself; every man is a piece of the continent, a part of the main; if a clod be washed away by the sea, Europe is the less, as well as if a promontory were, as well as if a manor of thy friend's or of thine o…

七日目。

月曜は交通大混乱を見て出勤不可能と判断した。その晩、メールで連絡が来て、火曜は自宅待機となった。駅に出て振り込みを済ませ、家族の携帯電話の電池補充について行くついでに駅周りの店を物色。やはりティッシューペーパーとトイレットペーパーの類は全…

本棚の中から。

本棚の扉をハンガリー土産の笛の紐で縛っておいたので、揺れたときに中身があふれ出すのは避けられた。 整理していると、奥にしまってあったタロットカードが出てきた。最近使っていないものばかりだ。 これからどうなるのか。たずねてみたらどんな答えがか…

Danse Macabre

先週の木曜の晩。はるか昔に大学生協の安売りワゴンで見つけたCDの曲が突然懐かしくなった。 Chiller アーティスト: Erich Kunzel 出版社/メーカー: Telarc 発売日: 1989/08/10 メディア: CD クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る Chiller、冷た…

四日目。

会社を休んで、避難支度をひっぱり出してきた。

SP 革命篇

昨年秋公開の『野望篇』に続く最終話の後編。が、実際は公開される前の週にテレビ放映された『革命前日』もあわせて、三部作なのだそうだ。あれを観ていなかったら、どうして田中が瀕死の重傷を負っていたのかとか、尾形はいつのまにあんなラブレター(違)…

無謀だったかもしれない外出。

この日は息子の用事で出かける予定になっていた。 余震が危ぶまれているうちにまた遠くまで出かけて、本当に大丈夫なのかと迷いはしたものの、金曜晩の強行軍と、寝不足のまままったくのぐだぐだのうちに過ぎてしまった土曜日で、脳みそが変なふうにボタンを…

歩いて帰った。

揺れ始めたときは、職場に居た。平和な金曜の午後だった。 長時間ゆっくりと横にひっぱられるような揺れは、数日前の地震時にも経験していたので、はじめは「なんだ、またか」と思った。恐怖よりも仕事に集中できない苛立ちを感じた。が、しかたがない。揺れ…

なかなか温かくならない。

『神父と頭蓋骨』を読み始めた。

フロム・イーブル~バチカンを震撼させた悪魔の神父~

「フロム・イーブル」は、カトリック教会の神父による子どもたちへの性的虐待の実態を記録したドキュメンタリー映画である。何十年にわたりおぞましい性的虐待を続けてきた神父と、それを知りながら握りつぶし、被害を拡大させた司教らカトリック教会の幹部…

おいしそうに撮れると聞いて。

iPhoneに新しい撮影用アプリ『モノ撮りカメラ』を仕込んでみた。 このアプリをつかって撮ったきり死蔵していた画像をいじってみたら、自分の下手な画像もすこしだけ見られるようになったような気がして、こころが和んだ。ありがとう最新技術。というわけで、…

マグレブ

出かけたついでに、ツイッターで名前を見かけたことがあるところにランチに寄ってみた。口の中を火傷するほど熱いチキンタジンでおなかいっぱいに。次はクスクスにトライしよう。

英国王のスピーチ The King’s Speech

人前でとうとうと話すのは難しい。 しかしどうしても話さなくてはならないとしたら。 身分が、立場が、時代が、沈黙を許さないとしたら。 さらには自分の舌と口が、意志と努力に背く最悪の裏切り者だったとしたら。 ひとは、その危機をどうしたら潜り抜ける…

キャス・クルート

友達と密談するために結婚前によく出かけたお店を選んだ。今年はオープン18周年なのだそうだ。ええと、今年高校生になる息子が影も形もない頃に行っていたのだから、それくらいの計算になるのか。 スイーツが甘ければ甘いほど、スプーンを動かす合間に語られ…

昼間に徘徊。

午前中に金融機関をまわって、昼から出勤することにした。通勤していると、朝と夜しか外を歩かないので変な感じだ。合間にTSUTAYAに寄って、気になっていた映画を数本借りた。今日は1日、何を借りてもレンタル料半額なのだった。 いまの職場に通うようになっ…

教会、イタリア

天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡 作者: 八木雄二 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2009/12/22 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: 392回 この商品を含むブログ (29件) を見る 中世哲学の解説。厚いが読みやすいので助かる。 イエズス会―世界宣教…

バチカン奇跡調査官 黒の学院

バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫) 作者: 藤木稟,THORES柴本 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2010/12/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (32件) を見る 二作目が文庫落ちしてい…

おそろい。

出勤途中の住宅街のチョコレート色の壁に、三角形のなにかが貼り付いていたので、携帯で写真を撮った。そばに立っていた交通整理のひとがまじまじとこちらを見ていた。何を撮っているのか、彼にはまったく見えなかったろう。画像からはあまりわからないが、…

青の祓魔師1、ヴォイニッチホテル1、ランドリオール1、天球儀セフィラノーツ1

青の祓魔師 1 (ジャンプコミックス) 作者: 加藤和恵 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/08/04 メディア: コミック 購入: 8人 クリック: 158回 この商品を含むブログ (108件) を見る ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 作者: 道満晴…

コントワール・ミサゴ

http://missago.com/blog.html 去年の夏にオープンして、付近を通るたびに一回行ってみたいと思っていたお店。噂ではジビエ料理がお得意のシェフだとか。先日出かけたときは、季節柄、店の黒板にはイノシシやら網取り鴨やらのメニューが書かれていた。頼んだ…

ミンスクの台所

ロシア…ではなく近傍のベラルーシ料理をメインに出すお店に、勉強仲間と出かけた。 グルジアワインのラベルは、キリルではなくてグルジア文字で書かれているのでちんぷんかんぷん。古い時代にロシア語表記に使われていたグラゴール文字と同じ仲間なのだとい…

THEOBROMA

テオブロマ、「神の食物」という学名を与えられたカカオ。その名をいただくショコラティエのカフェでお茶をした。バレンタインの狂騒も過ぎて、客は自分ひとり。職場でも家でもつねに誰かがまわりで動き回っている。ゆっくりとくつろげる時間がとれるのは、…

大雪の夜。

渋谷の居酒屋で同僚の友人の転職相談の集まりを終えて外に出ると、夕刻から降り始めた雪が本降りになっていた。冬のあいだずっと乾いた晴天がつづく関東平野では、こうした天気の荒れは、季節が変わるしるしである。 気配を消して近づく春。 誰も居ない白い…

インディギルカ号の悲劇 1930年代のロシア極東

インディギルカ号の悲劇―1930年代のロシア極東 作者: 原暉之 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1993/04 メディア: ハードカバー クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る 私たちの行先は誰も教えてくれなかったが、列車が東に向かっていることは…

二度目はない。

この一週間、めずらしく、職場で厭な思いをした。 こちらの知らない個人的な理由から生じた機嫌の悪さを瘴気のごとく垂れ流されると、対応に困る。気分にまかせた粗野な物言いも、それを許すというよりも、それ以上の厄介事を避けるために黙認する形になる。…

ロシア人しか知らない本当のロシア

ロシア人しか知らない本当のロシア (日経プレミアシリーズ) 作者: 井本沙織 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2008/11/01 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 143回 この商品を含むブログ (19件) を見る ロシアから日本に帰化した経済アナリス…

毛深い気象予報士。

ロシア語BBCで記事を見ていたら、不思議なサムネイルがあったのでクリックしてみた。 Сурок Фил обещал теплую весну http://www.bbc.co.uk/russian/multimedia/2011/02/110202_groundhog_day.shtml なんで正装したおじさんたちがマーモット сурок をだっこ…

ソドムの林檎

ソドムの林檎 作者: 野阿梓 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2001/09 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (2件) を見る 911直前に書かれた、いずれもテロリストを主人公に据えたSF短編中篇集。読みやすくて、面白かった。表題作では…

wonder wonderful

wonder wonderful 上 (レガロシリーズ) 作者: 河上朔,結布 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2008/09/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 5人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (28件) を見る 河上朔氏によるオンラインノベル。上掲の…